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幸福・共同体感覚・貢献感について
アドラーは、人生の意味は「共同体にとって有益な行動」をする中にあると考えました。どんなに小さなことでも、実際に誰かの役に立つ行動をすることが大切です。
アドラーは、『人生の意味の心理学 What Life Should Mean to You』の中で、「我々の人生の意味は、他者の生へ貢献することの中にある」と述べています。自分の人生に意味があると感じられることを幸福とみなすなら、「幸福とは他者に貢献すること」と言い換えることができるでしょう。ですが、だからといって「幸福とは貢献感である」と定義するのは、あまりにも短絡的過ぎるように思います。なぜなら、「貢献」は何らかの行動を指す言葉であり、「貢献感」はその行動に対する個人の受け取り方を指す言葉だからです。当然のことながら、受け取り方は人それぞれで異なります。
アドラーは、常に、ある「行動」が共同体に対して有益か無益か、ということを問題にしました。素晴らしいことを感じたり考えたりしていても、実際の行動に移さなければ、世界は何も変わりません。逆に、どんなに成果が見えにくい仕事でも、どんなに小さな目立たない行動でも、それが家族や社会など共同体の役に立つものであれば、「貢献」なのです。もちろん「貢献」という行動への見返りとして「貢献感」を得る喜びを否定はしませんが、それだけを追求して幸福になろうとするなら、むしろアドラーの言う自己執着を助長することになります。
