夫婦葛藤を避ける

 昨日は夕食のおかずを作ったので、今日はお休みにさせていただく。話し合って、火曜・木曜・土曜は私の担当にして、月曜・水曜・金曜は妻の担当にすることにした。日曜はどうするかだが、権力争いの結果にゆだねる。

 家事分担について、老夫婦は一般にどうしているんだろう。私の場合には、もともと炊事好きだったし、長年一人暮らしをしてその間は自炊していたので、夕食を作るのは億劫ではない。いや、億劫ではないどころか、放っておけば好んで作る。だから、食事は私の担当でいっこうに苦ではない。さらに、現在は食事を作るところまでが私の担当で、後片付けは妻の担当になっているので、苦はきわめて少ない。毎日作ると、ネタ切れにもなりそうだし退屈もしそうなので、一日交替くらいがちょうどいいんじゃないかな。

 着るものについては完全に妻まかせだ。これもを口を出すのはイヤではないのだが、出すとなると全面的に支配してしまいそうになって、葛藤に陥りそうだ。住宅環境についても完全に妻まかせだ。妻は掃除好きで、毎日掃除機で床を掃除したり、ときどき植木の世話をしたりしている。これは着るもの以上に私から遠いので、まあ命のある間は妻まかせになりそうだ。

 大切なことは、「自分が引き受けたことには相手に口を出させない、また相手が引き受けたことには自分は口を出さない」という原則を遵守することだ。ここさえしっかりしておれば無用な葛藤を避けることができる。夫婦がどんなにわかりあっていても、譲れない線は残るので、それはお互いに大切にした方がいい。