カウンセラー育成

 豚肉は計画通りにシチューになった。豚肉とタマネギとジャガイモとニンジンを混ぜてトマト・ソースで煮る。ありふれた味ではあるが、なかなか美味である。

 人間が自然をどのようにして食べ物としていただくかというのは大きな問題だ。もちろん、なにも工夫せずにいただくこともできるが、それだとすぐに飽きる。そこでさまざま工夫を加える。工夫を加えるといっても限界があって、ある限度を超すと食べられない。世界的に見て日本人はどうなんだろうね。たぶんそんなに幅広くもないが、かといって極端に狭いわけでもない。まあ「そこそこ」のあたりで手を打っているんじゃないか。その中で、トマト・シチューは、きわめて「日本的」な調味法じゃないのかな。

 このごろ暇で困っている。去年はずっと忙しかった。「忙しかった」といっても仕事の中身がたくさんあったわけではなくて、心が「ここ」に止まっていなくて、すぐにどこかへ行ってしまって、それで意識はいつも疲れていた。今年になってから、ずいぶん暇になった。暇なのは、私がいまいる位置がどこだかわかっているからじゃないかな。そこからの出口が見つからないときだってあることはあるのだが、その場合は迷わず「私には出口がわからない」と言えるし、出口がわかるためにどういう質問が必要かも、ほとんどの場合はわかる。

 具体的にはカウンセラーをめざす人の育成を考えている。まだ具体的なアイデアがあるわけではないけれど、見えてきている気がしている。今年の夏は無理でも、来年の夏にはトレーニングをさせていただこうかな。