脱中国(3)

 朝は雪が降っていたが、昼ごろにはすっかり晴天になった。朝8時から10時まで、インターネットで放送(っていうのか?)を視聴する。9時になると妻がやってきて、チベット語のお経を読むこともある。そういうときには私の方は放送視聴をやめて自分の部屋に行く。横になって休憩しているときもあるし、本を読むときもある。今朝は和田政宗氏の『日本国憲法「改定」』(すばる舎)を読んでいた。きわめて具体的で面白い本だ(と私は思うが、ここの読者がどう思うかは別の話かもしれない)。

 尖閣諸島については、普通に話がすすむかぎり、中国が難破船(たとえば漁船)を乗り上げさせ、その救難のために救助船(たとえば軍艦)を繰り出し、ウヤムヤのうちに不法占拠してしまう、という図式を考えている。私だけが考えているのではなくて、日本政府の中枢部がそう考えている。しかして、現在の法律に則って対応する限り、このあたりがどうも限界らしい。つまり、難破船の上陸だの救助船の出動だのを邪魔する「合法的な」方法が見当たらないらしい。尖閣諸島を軍事的に防衛しようと考えるのは、どうしても非合法な手段を使うしか方法がないようだ。

 尖閣諸島を手放すと、次はどうなるかというと、中国は沖縄県に影響を与えて日本から独立させ、中国の属州にしようとするだろうと、これまた防衛庁などは考えている。これに対しても、沖縄県人の側に積極的な動き(つまり中国に従属しないという動き)がない限りは、この通り動くだろうと予測されている。そうして沖縄が中国に取り込まれてしまうと、日本の独立はかなり難しくなる。

 昨年末から沖縄県で悶着があり、県庁は革新知事の指示下に全県で住民投票をして沖縄県の独立に向けて一歩踏み出そうとし、県民の一部はそれに消極的で県民投票に参加しない表明を出しつつある。今後どうなるのかわからないけれど、楽観的(?)保守派である私としては、最終的に住民投票自体がなくなることを望んでいる。そううまく行きますかどうですか、いまのところはまだわかりませんがね。