Jalshaのブログ マシン復活 小説の最後の行をアップロードしてから、パソコンの一部が動かなくなった。あれこれ苦労して、3日がかりでやっと復旧した。動かなくなったのは、メール関連のソフトで、原因はたぶんワード・プロセッサの一部の不具合だ。とにかくワード・プロセッサの一部だ... 2019.09.16 Jalshaのブログ
Jalshaのブログ 影の炎(7) 第七部 最後の合戦一 夜明けのすこし前に、隣の部屋で物音がしましたので、見に行きました。伊賀の中忍の田代弥五郎殿が来ておられました。 「橋の向こうに北畠の本陣があって、北畠顕能卿が入っておられます。おっしゃっていた紅毛碧眼の行者もおります」... 2019.09.13 Jalshaのブログ
Jalshaのブログ 影の炎’(6) 第六部 伊勢一 すこしずつ春になってきましたので、ある日、今後の作戦について話し合いをいたしました。 「わかっていることは少ない。北畠殿のところに天竺聖が入ったというのは、確実だと考えてもよさそうだ。次にかの者がどのように動くかは予測がつか... 2019.09.12 Jalshaのブログ
Jalshaのブログ 影の炎(5) 第五部 熊野 一 実際、そういうことになったのでございます。 翌々日のことでございました。淡路島が見えなくなりましたので、ずいぶん南に下ったのでございましょう。夕方になると、海はすっかり凪いでしまいました。そうなると、水夫たちは仕事がありま... 2019.09.11 Jalshaのブログ
Jalshaのブログ 影の炎(4) 第四部 法会一 翌朝のことでございます。朝食の後で、 「伊勢に行くと言ったが、はて、どうして行ったものか。美紗、そなたの仲間に、街道について情報を集めてもらうわけにはいかないか」 と師の御坊はおっしゃいました。難波から伊勢に行くには、玉造神... 2019.09.10 Jalshaのブログ
Jalshaのブログ 影の炎(3) 第三部 廃帝一 師の御坊とわたくしは、翌朝の便舟に乗りました。便舟と申しますのは、湖の最北端の塩津の港を出て、主だった港々に寄りながら、大津まで行く乗合船でございます。塩津から大津まで三日かかります。わたくしどもは途中の坂田の港から乗りまし... 2019.09.09 Jalshaのブログ
Jalshaのブログ 影の炎(2) 第二部 修法一 三日目でございますから、十月九日のことです、師の御坊から知らせがあって、佐々木の殿と会えるように手配せよとのことでございましたので、その日の朝に会っていただきました。 「浄念阿闍梨もご健勝のようで、なによりだ。なんでも、浄阿... 2019.09.08 Jalshaのブログ
Jalshaのブログ 影の炎 『炎の舞』の続編『影の炎』を連載します。むかし『野田俊作の補正項』に連載したことがあって、再掲載です。第一部 一揆一 「影はおるか」 と、殿の声が聞こえました。わたくしは、当番のあいだは御殿の天井裏の「影の間」に潜んでおります。殿のお呼びが... 2019.09.07 Jalshaのブログ
Jalshaのブログ ちょっと休憩 『炎の舞』は終了し、いったん休憩することにしました。なんとなく思いたって書き始め、さまざまの要素を追加しながらできてくるんですが、最初からそんなにはっきりとした方向性があるわけではありません。 文観は実在の人物です。これにたいして浄念は架空... 2019.09.06 Jalshaのブログ
Jalshaのブログ 炎の舞(8) 3. その話はそれまでにして、旅に出ることを申し上げました。すると、 「旅もよかろうが、ここで儂と一緒に修業するのはどうか?」 とおっしゃいますので、 「帝のお近くは、わたくしには窮屈でございます」 と申し上げました。 「そうか。それでは、... 2019.09.05 Jalshaのブログ