病院の外来

 3ヶ月ぶりで大学病院の外来にいってきた。去年のいまごろ体調をくずした。はじめは体調不良の自覚はそんなになかったので、アメリカへ行ってみたりしていたのだが、そのうちどんどん調子は悪くなり、いくつかの病院をさまようことになった。それでも調子が悪いので、2月某日に大学病院を訪れて、その場で入院を指示された。それから3ヶ月ほど病臥して、6月初旬に退院した。退院後はほとんど家で過ごし、大学病院には、初めは月に1回程度、今は3月に1回程度受診している。これとは別に、大学病院の主治医先生に紹介していただいて、近所の開業医さんに2週に1回程度診ていただいている。

 大学病院の主治医は外科医で、きわめて陽気で明るい人だが、手術をする気も満々で、「殺気」がただよっている。まあ、数ヶ月に1度お会いするので十分だろう。8時に自宅からタクシーに乗り、検査を一つ二つ受けてから、受診時間まで1時間半程も待たされ、10分ほど面接時間があって、その後は会計のやりとりがあって、結局自宅を離れて4時間後、病院へ入って3時間後くらいに、ようやく解放される。感謝に満ちてはいるのだが、それはそれとして疲れる。

 今日の検査結果では「癌」の再発はないようだ。永遠に「ない」ということはないので、いつか再発するだろう。まあ、それはそれでよろしい。ある意味では、昨年の2月以後の日々は偶然に恵まれたようなもので、もう数週間発見が遅かったら抗がん剤どころの話ではなくて、あっさりと極楽(地獄かも)行きになっていたところだ。さしあたって極楽行きのチケットは保留になって、現在は生きている。